リンさんの旭川滞在日記1

旭川で暮らし始めて間もない台湾生まれの林春蘭さん(りんしゅんらんさん)の滞在日記を紹介しましょう。
日本語がとてもお上手なリンさんは、今年の夏に、ご主人の仕事の都合で中国の北京から引越して来られました。
積雪でお困りになっている地元の方には申し訳ないけれど、亜熱帯地方で生まれ育った私は雪が好きです。初めての雪体験は東京でした。その記憶はいまだに鮮明に頭の中に残っています。当時、昼間はあまり会えない兄にいつも寝る前に、日本について理解のできないことを尋ね、アドバイスを受けていた私にとって、兄と二人の生活はかけがいのない日々でした。そんな日のある寒い夜中のことでした。お手洗いから戻ってきた兄が「雪が降っているぞ」というや否や、私はせっかく温まった布団の中からいきおいよく飛び出して、窓へ確認しに行きました。すると、ふわふわとした雪の粒が空からふってきたのでした!うれしくてうれしくて、窓際でいつまでも、じっと雪の世界を見つめていました。3歳の子どものように戻って!
あれから9年。兄妹二人がそれぞれ結婚、家庭を持つことになりました。一時的に主人の仕事でアラスカやスウェーデンに住み、いずれも雪深い国で、雪が好きな私には、最高の所でした。スキーやスケートなどはまったくできないけれど、ただ、雪の中で散歩を楽しみ、きらきらと光る雪を見つめ、そして静かに白い海のそばにたたずむ事は、私にとって一番幸せなときだったのです。
北海道では初めての冬。だんだんと白くなる大雪山のてっぺんを見つめながら、雪の到来を待っていました。今年の「ゆきむし」は外れたけれど、私の期待を裏切らずに、とうとう雪が降ってきました。









