ぷくぷく・リンさんの旭川滞在日記

リンさんの旭川滞在日記7

リンさんの旭川滞在日記7

     

 今年の3月、隣に韓国人の家族が引っ越してきました。最初は日本人だと思いましたが、挨拶する時の頭の下がり具合が違ったので、今までの経験で彼らが韓国人であることが分かりました。大学時代に韓国人の留学生は何人もいましたが、一緒に勉強するのは週2時間程度で、暇な時に話す機会もほとんどありませんでした。韓国人と身近に接触するのはこれが初めてで、台湾からでも大変近い国なのに、韓国人や韓国文化について、ほとんど知りませんでした。
 「心臓血管科」の外科医として1年間旭川医科大病院に研修のために、韓国の光州(クアンジュウ)からやって来たチャンさん一家です。昼間チャンさんが病院に行っている間、私は奥さんに市内の安い店や生活上の情報などを教えたりしました。でも、彼女は日本語が話せなかったし、私はハングル語音痴で、英語でコミュニケーションをしました。3人のお子さんの世話をしながら、市役所の日本語教室に週一回通い、日本語のボランティアの先生が毎週彼女の自宅まで教えに来たりして、一生懸命勉強しています。旭川に来て8ヶ月経った今、彼女の日本語が大変上手になって、私は感心しました。お陰で彼女と韓国について色々な話しが出来るようになりました。
 既にご存知かもしれませんが、ハングル語の文法は日本語の文法と大変似ているため、韓国人が日本語を習得するのは本当に速いもので、羨ましいです。かつて日本と同じく中国文化の影響を受けていたため、家族観や親孝行などの面では日本と韓国とはよく似ていると思います。目上の人に対する躾も小さい子でもよく出来ています。隣同士でお互いに料理を交換する場合もしばしばあります。私達夫婦は韓国料理の大ファンなので、お隣からキムチやチヂミやビビンバなど、本場の韓国料理をご馳走になることができて、本当に嬉しいです。
 こうして私が隣人のことだけではなく、隣国のことも少しずつ分かるようになって、世界観が広がってきた気がします。「天下没有不散的筵席」(世の中には宴席が終わると皆が別れる)という中国語の諺があります。来年3月にチャンさん家族が韓国へ帰ることになると、淋しくなるけれど、お互いに良い思い出が残るでしょう。