ぷくぷく・リンさんの旭川滞在日記

リンさんの旭川滞在日記16

リンさんの旭川滞在日記16

     

 寒くなると、温泉はありがたいものです。日本は、地理的に温泉が多いということは言うまでもなく、国民のどなたも温泉を愛する、実に「温泉大国」という名にふさわしいと思います。
 私は、9年前ですが、東京に住んでいた頃、郵船で初めて北海道に来たことがありました。それは、9月下旬の大地に秋が訪れたばかりの頃、主人と二人、釧路から自転車で道東を3週間かけて旅しました。天気のいい時には、一日60キロ、悪いときには20キロという具合で体力と風の戦いをしながら、自転車を走らせました。そして、くたびれた一日の終わり、辿り着いた町には必ず温泉がありました。まるで、温泉めぐりが私達の旅の目的みたいに、3週間の間、少なくとも10ヶ所の温泉に入りました。日本のように温泉施設の多い国は何処にもないでしょう。
 ところで、私の国台湾もこの日本の火山列島の帯に位置して、温泉もありますが、日本ほど多くはありません。正確に言えば、温泉宿は余りないです。露天風呂は男女混浴で、もちろん水着を着ますよ!暑い国のため、そもそも「温泉につかる」とか「お風呂に入る」などの習慣はありません。体を洗うにはシャワーです。温泉とは別に、昔、日本の植民地時代に、銭湯がたくさん作られたそうです。小さい時、祖父と町の砂糖工場の銭湯に入ったのを覚えています。私には、甘い砂糖の匂いが銭湯の白い湯気とまじり合う空間の中に、幸せな思い出があります。残念なことに、銭湯は大昔の記憶に取り残されています。
 日本のどこに行っても温泉や銭湯があって、そこでは豊富な水で体が洗えるだけではなく、心も癒される特別な空間だと思います。日本の皆さんは本当に幸せですね。